今日も全力で点を打つSHISHI(@runpointcon)です🦁!
この前、本屋大賞受賞作の『同志少女よ、敵を撃て』を読んだのですが、本当に一気読みをしてしまうぐらい凄い読み応えのある本だったので、同じ著者の第2作も読んでみたくなり、早速購入してしましました!
また一気読みしました!
今回は、第二次世界大戦中のドイツを舞台に、少年少女たちの命懸けの抵抗を描いた歴史小説です。
2023年10月に刊行され大きな話題となっている小説になります!
感想を共有!
真実は?
主人公たちの主人公感!
「俺たちは、元々べつに崇高な理想のために戦っているわけじゃない。ただ自分の思うがまま愉快に生きたい。けれど、あそこにあのレールがあって、あの鉄橋があって、その先に収容所があって、それを放っておく限り、俺たちは愉快に生きることはできないんだ。」
ー 逢坂 冬馬 (著)『歌われなかった海賊へ』より
この作品の魅力は、なんといっても主人公たちの生き様です!
この本は、第二次世界大戦中のドイツの少年、少女たちが描かれているのですが、彼ら彼女らの生き方が本当に逞しいんです!
彼らは、絶望的な状況の中でも、希望を失わず、自分たちの信じる道を貫いていきます!
読み終わった後、なんだか勇気づけられるし、感動させられました。
臨場感があり、凄まじい生き方をする主人公を体感できる物語になっています!
歴史がわかる
一九四四年、ドイツ。全ての国民には居場所があった。兵士も、労働者も、資本家も、全ての人には帰属すべき場所と思想があった。それは祖国であり、民族共同体であり、国民社会であった。全ての少年は将来の兵士であり、全ての少女は将来の母であった。
ー 逢坂 冬馬 (著)『歌われなかった海賊へ』より
この本も前作同様に戦争の描写が生々しく描かれています!
『歌われなかった海賊に』は、第二次世界大戦中のドイツを舞台にして描かれているのですが、本当にリアルで、実際にあったことまで書かれています。
当時、ドイツはナチス党による独裁政権下にあり、ヒトラー総統による絶対的な権力が支配していました。
そのナチスドイツによるユダヤ人迫害や、レジスタンス活動、そんな歴史を知ることができるのもこの小説の魅力になります。
読み終わった後は、改めて戦争は個人の価値観と人生を壊してしまう最悪な争いだと、強く感じました!
歴史の裏側に埋もれた英雄たち
私は戦後、彼らのことを語り継ごうと決意し、それを実行し続けた。
そして、拒絶され続けた。
ー 逢坂 冬馬 (著)『歌われなかった海賊へ』より
この本は、真実とは何か、自由とは何かについて考えさせられる本でした。
物語の中では、ナチスのプロパガンダによって歴史が歪められていく様子が描かれます。
また、ナチスのやり方に反抗した若者たちの組織「エーデルヴァイス海賊団」を名乗る少年少女らは皆、それぞれ異なる信念を持っています。それらを聞くと真実は一つでないことに気が付きます!
この物語では、真実とは簡単に見つかるものではなく、自分で探し求めていくものだと読み取ることができました。
最後に、読後は「歌われなかった海賊へ」というタイトルが胸に刺さります。
歴史小説が好きな方はもちろん、戦争について考えたい方にもおすすめの一冊です。
ぜひ読んでみてください!
今日のポイント
戦争の悲惨さを改めて認識することができました。
「歌われなかった海賊へ」は、戦争の残酷さと、それでも希望を失わずに生きようとする少年少女たちの姿を描いた感動的な物語です。ぜひ多くの人に読んでいただきたい作品です!
↓こちらも
今日の点を見てくれてありがとうございます!
「いま、ここ」の点を集めた先に見えるのは
参考になったよ!って方、ポチッとお願いします↓↓