今日も全力で点を打つSHISHI(@runpointcon)です🦁!
本屋大賞受賞作に間違いなし!
本屋大賞受賞作は必ず読むようにしていますが、いつも本当に読後感がよく、楽しませてもらっている作品ばかりです!
今回は、2022年本屋大賞受賞作の「同志少女よ、敵を撃て」を読んだので、感想を共有します!
「敵」は?
濃厚で重圧な物語
「戦いたいか、死にたいか」
ー逢坂 冬馬 (著)『同志少女よ、敵を撃て』より
この本は、個性的なキャラクターを持つ登場人物が、独ソ戦の戦況下で多くの感情変化や、複雑な状況が描かれ、厳しい現実のプレッシャーが重くのしかかってくる物語です!
戦争下の物語なので、銃撃戦が繰り広げられるシーンなどもあり、それが本当にリアルなんです。
なので、読んでいて心拍数が上がるのが分かるくらい、ハラハラしてしまい、また胸が締め付けられるような苦しさがありました。
この本の中にある登場人物達のセリフ一つ一つが、すごく重みがあり、「言葉」を噛み締めながら、ゆっくり読んだ本です。
歴史がわかる
独ソ戦が激化する一九四二年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。
ー逢坂 冬馬 (著)『同志少女よ、敵を撃て』紹介文より
独ソ戦という歴史の教科書でちょこっとだけ学んだことを、この本では場面場面の情景が浮かび上がるくらい多くのことを鮮明に想像でき、知ることができました。
戦争を経験していない自分にとってはそれだけで価値のある体験をさせていただきました。
今ちょうど3年目に入るウクライナ戦争についても少し背景がわかったような気もしています。
この本を読んで、小説として楽しむだけでなく、歴史を学べ、それについて考える機会を得ることができました!
そして改めて、争いは絶対に起こしてはいけない、と強く感じました!
敵
「ちがうの、皮肉を言ったんじゃなくて、そのままの意味。誰だって牛肉を食べる。でもそれは誰かが動物を殺して、捌いて、それでやっと肉になるんでしょう。それに、寒さには毛皮が必要で、鹿の食害にも気を付けないといけない。つまり誰かが動物を殺さなければならない。それを自分がやるのは、別に残忍なことではない。誰かに必要とされることを自分でする。ただそれだけのために、べつに残忍になる必要なんてないんだよ。」
ー逢坂 冬馬 (著)『同志少女よ、敵を撃て』より
この本は、独ソ戦で主人公を含めたソ連の女性兵士が狙撃兵として養成され、女性狙撃兵として戦争の前線に駆り出されていきます。
常識から考えると、あり得ない情景が繰り広げられていきます。
そんな彼女らの共通の「敵」とは、「ドイツ兵」です。
深い愛国心と、敵に復讐したいという抑えがたい欲望が、「敵」に向けられます。
しかし、「ドイツ兵」だけでなく、主人公セラフィマは、遺体となった母を焼いた見方ソ連兵士のイリーナ教官にも、復讐心があり「敵」の1人となります。
「敵」を撃つ。
「敵」とは?
個人個人が抱く敵対心、復讐心、倫理観、などによって「敵」が現れます。
その「敵」を撃つこと、そこへの葛藤や心理変化を感じれる物語です。
終始物語に入り込んでしまい、一気読みしてしいました!
「やっぱりすごかった」と、帯に書いてありましたが、私もそう思います!
そんな素晴らしい本を読みたいと思っている方におすすめの小説です!!
今日のポイント
やっぱりすごかった!
今日の点を見てくれてありがとうございます!
「いま、ここ」の点を集めた先に見えるのは
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