47都道府県マラソン制覇を目指しているSHISHIです🦁
「グラベルランニング」という言葉、聞いたことありますか?
正直、僕も最初は「何それ?」って感じでした。でも海外のランニングメディアやシューズブランドの動きを追っていると、2026年のランニングシーンで最も勢いのあるキーワードのひとつが間違いなくこの「グラベル(Gravel)」です。
SalomonやCraftといったブランドが本気で「グラベル専用シューズ」を開発し始め、アメリカでは「グラベルランニングレース」まで開催されている。これはもう一過性のブームじゃないなと。
今日は、ロードでもトレイルでもない「第3のランニング」として注目されるグラベルランニングについて、なぜ今話題なのか、旅ランとの相性が抜群な理由まで、わかりやすくまとめます。
そもそもグラベルランニングって何?
一言でいうと「舗装路でもトレイルでもない道を走ること」
グラベル(Gravel)は英語で「砂利」という意味です。グラベルランニングとは、砂利道・未舗装の林道・河川敷のダート・公園の土道など、アスファルトでもガチの登山道でもない「中間の路面」を走るスタイルのことです。
もともとは自転車の世界で「グラベルバイク」として大ブレイクしたカテゴリーです。ロードバイクとマウンテンバイクの間を埋める存在として爆発的に普及し、UCIがグラベル世界選手権を開催するまでに成長しました。
その波が、ついにランニングの世界にも来ています。
ロード・トレイル・グラベルの違い
| ロードランニング | トレイルランニング | グラベルランニング | |
|---|---|---|---|
| 路面 | アスファルト・歩道 | 登山道・岩場・不整地 | 砂利道・林道・土道・河川敷 |
| シューズ | ロードシューズ | トレイルシューズ | グラベルシューズ(両方の中間) |
| 装備 | 最小限 | ザック・水分・地図等 | 最小限~軽装備 |
| 難易度 | 低い | 高い(技術・体力) | 低い~中程度 |
| アクセス | どこでもOK | 山・トレイルまで移動 | 玄関からすぐ行ける場所も多い |
なぜ今、海外で爆発的に人気なのか
ランニング業界が本気で動き出した
2025年12月にアメリカで開催されたランニング業界最大の展示会「The Running Event(TRE)」では、グラベルが2026年の主要トレンドのひとつとして取り上げられました。
Salomonは「Aero Blaze GRVL」「Aero Glide GRVL」という専用シューズをすでに展開し、2026年春夏コレクションではアパレルやランニングベストまで含む本格的なグラベルラインを発表。Craftも「Xplor」シリーズでグラベルに特化したシューズを展開しています。
これはもう「ニッチなトレンド」ではなく、ブランドが本腰を入れて投資しているカテゴリーです。
- 高い反発力: Energy Foam採用で、走るたびに力強い推進力を得られます。
- 抜群の通気性: エンジニアードメッシュが蒸れを防ぎ、長距離でも快適です。
- 軽量設計: 足への負担を抑え、初心者から中級者まで軽快に走れます。
- 圧倒的クッション: 超軽量なEnergy Foamが衝撃を吸収し、長距離でも膝に優しい走りを実現。
- 路面を選ばない走破性: GRVL仕様のアウトソールで、舗装路だけでなく未舗装路でも安定したグリップを発揮。
- 快適なフィット感: 足全体をやさしく包み込む設計で、長時間のトレーニングでも疲れを感じにくい。
「Door-to-Trail」という新しいランニング文化
グラベルランニングの核心にあるコンセプトが「Door-to-Trail(ドア・トゥ・トレイル)」です。
つまり、自宅の玄関を出て、舗装路を少し走り、そのまま砂利道や土の道に入って、また舗装路で帰ってくるというスタイル。わざわざ山まで車で行かなくても、近所の公園、河川敷、農道、林道で気軽にオフロードの楽しさを味わえます。
Salomonの担当者はこう語っています。「多くのランナーにとって、トレイルシューズは少しハードルが高い。でもロードシューズだけでは物足りない。その間を求めている人がたくさんいる」と。
グラベルサイクリングからの流入
自転車の世界ではグラベルバイクがすでに巨大なカテゴリーに成長しています。2026年にはUCIグラベル世界選手権の予選シリーズが約4倍に拡大し、大陸選手権も新設されるほど。
このグラベルカルチャーに触れたサイクリストが「走る方でもやってみよう」とランニングに流入している流れもあります。
グラベルランニングの5つのメリット
ロードとトレイルのいいとこ取り
グラベルランニングは、ロードの手軽さとトレイルの楽しさを両立できるのが最大の魅力です。
グラベルランニングの5つのメリット
- 関節に優しい:土や砂利はアスファルトより衝撃が少ない。膝や足首への負担を軽減できる
- 装備がラク:トレイルのようにザックや地図は不要。ロードとほぼ同じ軽装でOK
- 玄関からスタートできる:河川敷・公園・農道など、近所にグラベル路面は意外と多い
- 退屈しない:同じロードコースのループに飽きた人にとって、路面の変化が新鮮な刺激になる
- 旅ランとの相性が抜群:旅先の土地を走り回るのにグラベルは最高のスタイル(後述)
なぜ旅ランに最適なのか
ここからは僕が特に推したいポイントです。
シューズ1足でどこでも走れる
旅行に行くとき、ロードシューズとトレイルシューズの2足を持っていくのは荷物的にキツい。でもグラベルシューズなら1足で舗装路もダートも対応できます。
実際に海外のレビューでも「旅行に最適な1足」としてグラベルシューズが推されていて、荷造りの効率が格段に上がります。
知らない土地の「裏道」を走る楽しさ
旅ランの醍醐味って、観光客が行かないような道を自分の脚で探索することだと僕は思っています。
グラベルランニングのマインドセットは、まさにこれ。Googleマップで見つけた農道や、川沿いの未舗装路、古い街道の痕跡をたどる。**舗装路だけでは味わえない「冒険感」**が旅ランをさらに豊かにしてくれます。
日本はグラベル天国
意外と気づいていない人が多いのですが、日本はグラベルランニングに最適な環境が揃っています。
グラベルランニングの5つのメリット
- 河川敷:荒川、多摩川、鴨川、淀川など。舗装路の横にダートが並走していることが多い
- 農道・あぜ道:地方に行くと無限にある。特に田園風景の中を走るのは最高
- 林道:登山口手前のフラットな林道はグラベルランニングにぴったり
- 公園の周回路:大きな公園にはウッドチップや土のランニングコースがある
- 旧街道:東海道や中山道の一部には未舗装のまま残っている区間がある
47都道府県を走り回っている身としては、地方に行けば行くほどグラベルの宝庫だと実感しています。
グラベルランニングにおすすめのシューズ
2026年現在、「グラベルランニングシューズ」という専用カテゴリーが確立されつつあります。主要なモデルを紹介します。
選び方のポイント
グラベルシューズは、ざっくり言えば「ロードシューズのクッション性+トレイルシューズのグリップ力」を兼ね備えた靴です。選ぶときのポイントは3つ。
- アウトソール:浅めのラグ(突起)がついていて、砂利や土でグリップしつつ舗装路でも違和感がないもの
- クッション:ロードシューズに近い厚めのミッドソール。長距離でも快適
- アッパー:砂や小石が入りにくい、やや補強されたメッシュ素材
注目モデル
| モデル名 | ブランド | 特徴 | 価格帯(海外参考) |
|---|---|---|---|
| Aero Glide 4 GRVL | Salomon | ロードに近い快適性。長距離向き。旅行にも最適 | $160 |
| Aero Blaze 3 GRVL | Salomon | やや軽量で速いペース向き | $140前後 |
| Xplor 2 | Craft | グラベル専用設計。Vittoria製アウトソール | $150前後 |
| Xplor Pro | Craft | Xplor 2のレース向けモデル | $180前後 |
| Challenger 8 | HOKA | 定番のクロスオーバーシューズ。トレイル寄り | $145 |
| Pegasus Trail 5 | Nike | 手に入りやすさNo.1。初心者にも | $140 |
【SWELLポイントボックス】
迷ったらこの1足 初めてグラベルシューズを試すなら、個人的にはSalomonのAero Glide GRVLシリーズをおすすめします。ロードシューズとほぼ変わらない履き心地で、砂利道でもしっかりグリップ。旅ラン用の1足としても優秀です。

- 圧倒的クッション: 超軽量なEnergy Foamが衝撃を吸収し、長距離でも膝に優しい走りを実現。
- 路面を選ばない走破性: GRVL仕様のアウトソールで、舗装路だけでなく未舗装路でも安定したグリップを発揮。
- 快適なフィット感: 足全体をやさしく包み込む設計で、長時間のトレーニングでも疲れを感じにくい。
グラベルランニングの始め方3ステップ
いきなり特別なことをする必要はありません。普段のランニングコースの途中にある公園のダート、河川敷の未舗装路、裏道の砂利道を少しだけコースに組み込んでみてください。それだけで「グラベルランニング」です。
最初から専用シューズを買う必要はありません。ロードシューズでもフラットな砂利道程度なら問題なく走れます。「これは楽しい、もっと走りたい」と思ったタイミングでグラベルシューズを検討すれば十分です。
旅ランに出かけたとき、Googleマップで見つけた川沿いの道や農道を走ってみてください。舗装路だけでは出会えない景色が待っています。これがグラベルランニングの真髄です。
グラベルランニングに限らず、「走ること自体をもっと楽しみたい」という気持ちが湧いてきた人には、クリストファー・マクドゥーガルの『BORN TO RUN 走るために生まれた』が最高の1冊です。メキシコの峡谷に暮らす伝説の走る民族・タラウマラ族を追ったノンフィクションで、世界中のランナーのバイブルともいえる名著。
裸足に近いサンダルで山を駆け抜けるタラウマラ族の姿を読むと、「路面なんて関係ない、走ることそのものが楽しいんだ」という感覚が蘇ってきます。グラベルランニングを始めるモチベーションにぴったりです。
- ランナーのバイブル: 世界中のランナーに影響を与えた、熱狂的な支持を誇る伝説的ノンフィクション。
- 走る原点回帰: 道具に頼るのではなく、人間が本来持っている「走る喜び」の本質に立ち戻れます。
- 圧倒的な没入感: 手に汗握る冒険譚。読後、思わず外に飛び出し走りたくなる衝動は保証します。
まとめ:グラベルランニングは「第3の選択肢」
- グラベルランニングはロードとトレイルの中間に位置する新しいランニングスタイル
- 2026年、Salomon・Craft・HOKAなど主要ブランドが専用シューズを投入するほどの注目カテゴリー
- 関節に優しく、装備もラク、玄関からスタートできる手軽さが魅力
- 旅ランとの相性が抜群。シューズ1足でどこでも走れる
- 日本は河川敷・農道・林道などグラベルスポットの宝庫。始めるハードルは低い
「ロードはちょっと飽きてきた」「トレイルは装備が大変」「旅先で自由に走りたい」
そう感じているランナーにとって、グラベルランニングはまさに第3の選択肢になると思います。
まずは次のランで、いつもの道からちょっとだけ外れて、砂利道に足を踏み入れてみてください。それだけでランニングの世界がグッと広がります🦁
参考文献・出典
- Field Mag. Salomon Is Betting on Gravel As the Next Big Thing in Running. 2025.
- Six Minute Mile. 5 Emerging Running Trends for 2026. 2025.
- Treeline Review. 7 Best Gravel Running Shoes of 2026. 2026.
- Tom’s Guide. Salomon Aero Glide 4 GRVL Review. 2026.
- Road Trail Run. 2026 Road Running Previews and Introductions. 2025.
- Believe in the Run. The Most Exciting Trail Running Shoes of 2026. 2025.

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