47都道府県マラソン制覇を目指しているSHISHIです🦁
白い天井に、壁を照らすシャンデリア。目の前のグランドピアノから最初の一音が響くと、客席の空気がすっと静まり返りました。
「ショパンの国で、ショパンを聴く」。
ポーランドに来たら叶えたかったことが、またひとつ実現した瞬間です。
前日は、タトラ山脈の湖「モルスキエ・オコ」で雪山の絶景に感動し、夜にはワルシャワへ移動。ポーランド旅行の5日目は、いよいよ首都の街歩きです!

本に囲まれたカフェで朝ごはんを食べ、博物館で歴史に触れ、雨の旧市街を歩く。そして午後には、楽しみにしていたショパンコンサートへ。
夜は、旅のメインイベントであるワルシャワマラソンの受付にも行ってきました。
観光を楽しむ気持ちと、レースが近づくそわそわ。
少しずつ旅の終わりも見えてきた、そんな一日を振り返ります。
5日目の旅程|歴史と音楽を楽しみ、夜はマラソン受付へ
まずは、この日の流れをまとめます。
| 時間帯 | 旅の流れ |
|---|---|
| 朝 | Green Caffè Neroでモーニング |
| 午前 | POLIN ポーランド・ユダヤ人歴史博物館を見学 |
| 午後 | 王宮前広場から旧市街広場へ |
| 午後 | ショパンのピアノコンサートを鑑賞 |
| 夕方 | ヴィスワ川を眺め、聖ヨハネ大聖堂へ。旧市街で夕食 |
| 夜 | 文化科学宮殿前のEXPO会場でワルシャワマラソンの受付 |
前日は山を見上げ、この日は街の建物を見上げる。
同じポーランドでも、過ごし方が変わると印象もがらりと変わりますね。自然に圧倒された4日目に続き、5日目はこの国の歴史と文化に触れる時間になりました。
朝|Green Caffè Neroで、本に囲まれたモーニング
チェーンのカフェで出会った、居心地のいい空間
朝ごはんに向かったのは、ポーランドの旅でよく見かけた「Green Caffè Nero(グリーン・カフェ・ネロ)」。
入ってみると、これがとても素敵なお店でした!

真鍮色の縁取りの窓に、ステンドグラス。カウンターには手書きの黒板メニューが並び、壁の本棚には古い本がずらり。
まるでブックカフェのような雰囲気で、読書好きとしては、入っただけでうれしくなります。

壁には、「Cała nadzieja w kawie」という言葉も。
「すべての希望はコーヒーにある」という意味だそうです。朝のコーヒーを前にすると、なんだかうなずきたくなりますね(笑)。
トーストサンドとカフェラテで、街歩きの前にひと息
いただいたのは、こんがり焼けたトーストサンドとカフェラテ。
ラテアートを眺めながら、ゆっくり朝ごはんを食べました。

旅先では、あれも見たい、ここにも行きたいと、つい予定を詰めたくなります。
でも、こういうカフェで少し落ち着く時間もいいですね。店内を眺めて、コーヒーを飲んで、これから歩く街のことを考える。
何かを見に行く前の時間まで楽しめるのが、旅先の朝の好きなところです。
午前|POLIN博物館で、ポーランドに暮らした人々の歴史を知る
モダンな建物の中に広がる、約1000年の物語
朝ごはんのあとは、「POLIN ポーランド・ユダヤ人歴史博物館」へ。
ガラスに覆われたモダンな建物が印象的です。

ここでは、ポーランドの地で暮らしてきたユダヤの人々の歴史と文化を、長い時間の流れに沿ってたどります。
戦争や迫害についてだけでなく、人々がどのように暮らし、文化を育んできたのか。その背景にも触れられる場所でした。
日本語の音声ガイドがあって、理解しながら回れた
今回、ありがたかったのが日本語の音声ガイドです。
展示を見ながら説明を耳で聞けるので、背景を追いかけやすく感じました。歴史にすごく詳しいわけではない僕にも、理解の助けになりました。
特に考えさせられたのは、人々の暮らしや宗教、社会との関係、そして差別や迫害へとつながった歴史です。
教科書で出来事の名前を知っていても、その時代に生きていた人たちの暮らしまで、想像できていたわけではありませんでした。
展示を見ていると、知っていたつもりのことにも、まだ知らない部分がたくさんあると感じます。
一度の見学ですべてを理解できるわけではありませんが、この国を歩く前に、知るきっかけを持ててよかったと思いました。
日本語音声ガイドは博物館の公式案内にも掲載されています。利用方法や開館情報は、訪問前に確認してください。
午後|雨のワルシャワ旧市街へ。美しい街並みに重なる再建の歴史
王宮前広場から、石畳の路地へ
午後は、ワルシャワの旧市街へ向かいました。
最初に目に入るのは、サーモンピンクの王宮と、広場にそびえるジグムント3世の円柱。
「ワルシャワに来た!」と実感する景色です。

そこから石畳の路地を歩いていくと、カラフルな建物に囲まれた旧市街広場に出ました。
この日は雨模様。それでも、濡れた石畳とやわらかな色の建物がよく似合っていて、晴れの日とは違う落ち着いた雰囲気がありました。

クラクフで歩いた旧市街とも、また少し違う表情。
同じ国の古い街並みでも、歩いてみると、それぞれの印象が残るんですよね。
この街並みは、戦後に再建されたもの
見ているだけでも美しい旧市街ですが、その背景を知ると、印象が変わります。
ユネスコの説明によると、ワルシャワの歴史地区は、1944年のワルシャワ蜂起の際に85%以上が破壊されました。戦後、教会や宮殿、広場などの再建が進められ、今につながる街並みが取り戻されました。
この大規模な再建の意義も評価され、ワルシャワ歴史地区は世界遺産に登録されています。
いま目の前にある景色には、街を取り戻そうとした人々の時間が重なっている。
午前中に博物館で歴史に触れたこともあって、この街を歩けることが、少し特別に感じられました。
ショパンコンサート|ポーランドで叶えたかった、もうひとつの楽しみ
日本人ピアニスト・松本はるかさんの演奏へ
そして、この日とても楽しみにしていたのが、ショパンのコンサートです!
「ポーランドで、ショパンを聴いてみたい」。
旅行を計画するときから、叶えたかったことのひとつでした。
コンサートを探していたところ、日本人ピアニストの松本はるかさんが演奏する公演を見つけ、チケットを予約。
ワルシャワで日本人の演奏を聴けるというのも、なんだかうれしい出会いです。

ピアノの近さに驚いた、小さなサロンのような会場
会場は、白を基調にしたサロンのような空間でした。
天井の装飾と、壁を照らすシャンデリア。透明な椅子が並び、そのすぐ前にグランドピアノがあります。
大きなホールとは違い、演奏者との距離が近い。その近さにも、少し緊張しました。
そして、最初の一音。
それまでの街歩きの気分がすっと静まり、自然とピアノのほうへ意識が向きました。
ピアノに詳しくなくても、すっかり聴き入ってしまった
正直に言うと、普段からピアノの演奏をよく聴いているわけではありません。
曲や演奏について、詳しく語れるほどの知識もありません。
それでも、繊細な音色とメロディーに、気づけばすっかり聴き入っていました。
「ショパンって、やっぱりすごいんだなあ」。
とても素朴な感想ですが、本当にそう感じたんです。
雨の旧市街を歩き、静かな部屋でピアノを聴く。その流れも含めて、この日のワルシャワの思い出になりました。

帰国してからも、つい繰り返し聴いてしまう音楽。
流れてくるメロディーを聴くと、あの会場の雰囲気が少し戻ってくる気がします。旅が終わったあとにも楽しめる思い出ができました!
夕方|ヴィスワ川を眺め、大聖堂と旧市街のごはんを楽しむ
川の向こうに見えた国立競技場
コンサートのあとは、余韻を楽しみながら、もう一度旧市街を散歩しました。
旧市街の端にある高台からは、ヴィスワ川が見渡せます。柵にはたくさんの南京錠が掛かり、対岸には国立競技場も見えました。


数日前はクラクフで、このヴィスワ川沿いを走っていたんですよね。
そして今度の日曜日は、ワルシャワの街を42.195km走る予定です。
川の向こうまで広がる景色を見ていると、「いよいよだな」と、マラソンのことが少しずつ頭に浮かんできました。
聖ヨハネ大聖堂で、しばらく静かな時間
続いて訪れたのは、旧市街にある聖ヨハネ大聖堂。
赤レンガのアーチが重なる天井に、紋章の入った旗。奥には色鮮やかなステンドグラスが見えました。

外のにぎわいから一歩入ると、静かな空間が広がっています。
しばらく座って眺めていると、朝から歩き回っていた気持ちも、少し落ち着きました。
建物の外観を見るだけでなく、こうして中で過ごす時間もいいですね。
夕食はゴロンカと、ポーランドのビール!
夕ごはんは、旧市街のレストランへ。
いただいたのは、豚すね肉の料理「ゴロンカ(Golonka)」です。
つやのある皮の下には、ほろほろのお肉。マスタードや西洋わさびを合わせながら、いただきました。

一緒に飲んだのは、ポーランドのビール「ペルラ」。
よく歩いたあとのごはんとビールは、やっぱりうれしいですね!
クラクフではピエロギ、ザコパネでは山の郷土料理。そしてワルシャワでも、またひとつポーランドの味に出会えました。
夜|文化科学宮殿前のEXPOへ!観光気分からランナーモードに
夜の宮殿の前に、大会会場が広がっていた
夕食のあとは、ワルシャワマラソンの受付へ。
向かったのは、ホテルの目の前にそびえる文化科学宮殿。その前に設けられたEXPO会場です。

到着した日に見上げた宮殿を、今度は大会受付に向かいながら眺めている。
旅の最初と最後が、ここでつながってきた感じがしました。

「48. MARATON WARSZAWSKI」の文字に、気持ちが高まる
会場には大きな白いテントが並び、周囲にはスポンサーのカラフルなバルーン。ランナーらしき人たちが、次々と中へ入っていきます。

この雰囲気、いいですね!
国も言葉も違いますが、大会前の会場に漂うワクワクは、どこか共通しています。
目に入ったのは、「48. MARATON WARSZAWSKI」の文字。

さっきまでは、旧市街やショパンを楽しむ観光客。それが、この場所に来ると、一気にランナーモードに切り替わりました。
「本当に、ここまで来たんだなあ。」
成田から始まった旅も、いよいよマラソンへ。受付を済ませると、楽しみと緊張が、また少し大きくなりました。
受付や大会当日の様子は、完走記で詳しく振り返っています。

今日のポイント|街の歴史と音楽が、ワルシャワの思い出になった
5日目は、本に囲まれた朝のカフェから始まり、博物館、旧市街、ショパンコンサート、そしてマラソン受付へと続く一日でした。
前日の雪山と湖とは、まったく違う景色。
それでも、この日も「ポーランドに来てよかった」と感じる場面がたくさんありました。
今回、特に印象に残ったのは次の3つです。
- POLIN博物館で歴史に触れてから、街を歩けたこと。 展示で知ったことを思い返しながら、ワルシャワの街並みを眺められました。
- ショパンの国で、生のピアノ演奏を聴けたこと。 詳しい知識がなくても、心に残る時間になりました。
- 夜のEXPOで、マラソンが現実になってきたこと。 宮殿の前に集まるランナーを見て、いよいよ自分も走るんだと実感しました。
この旅も、残すところあと2日。最終日はフルマラソンなので、観光できるのは翌日が最後です。
まだ楽しみたい。でも、そろそろ走る準備も整えたい。
少し寂しくて、少しそわそわする。旅の終盤らしい気持ちを抱えながら、5日目を終えました。
次回は、マラソン前日の6日目。最後のワルシャワ観光も楽しんでいきます!
続きもお楽しみに🦁



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